
(2022/02/08更新)
昨年の衆院選前に菅元総理では衆院選を戦えないと言って派手に総裁選をやって新しい自民党政権が誕生したはずなのに参院選では岸田政権では戦えないという派閥闘争が水面下で行われつつある。裏でマスコミに政権を批判するリーク情報が流されている。組織はどこも愚かで醜い人間の集まりだ。
安倍氏は自分の意向が反映されないことが不満のようだ。政権から外れた議員で再集結するつもりなのだろうか。アベノマスクを100枚単位でタダで配布することにしたら希望者が多くて足りないと政府ではなく、当の安倍氏が上機嫌でマスコミにリークするような発言をしている。
誰がなんの目的で申し込んでいるのだろうか。タダで郵送してくれるのだから誰でも気軽に発注可能だ。使う予定がなくても構わない。結局、誰も責任をとらないということだろう。“安倍の”マスクなのだから本人が全部引き取って処分してはどうだろうか。そうすれば、潔さに多くの国民が同情するかもしれない。
アベノマスクがそんなに人気があるならばタダで配るより競争入札で売却するべきなのではないだろうか。そうすれば、仮に1円入札でも配送料がかからない。1円で落札されても6000万円かかると見積もられている廃棄費用が浮くので経済的合理性がある。
仮に競争入札にかけて落札されれば落札者と安倍氏の関係が注目を集めることになるだろう。結局、元首相のメンツをつぶさないために無料配布という選択肢しか岸田政権には残されていなかったのだろう。
希望者に配るという方法には経済的合理性がないし、受け取った人間が本当に利用するという保証もない。私の家では、配布されたマスクは使い道のないまま引き出しの中で眠っている。きっと、変色した頃にごみとして処分することになるだろう。
そう考えると配布の10億円と廃棄の6000万円のどちらを選ぶか問われて配布を選ぶような政権を信用できるだろうか。日頃、経済的合理性を重視し、岸田政権の政策を批判している大阪吉村知事や松井市長はなぜ、鋭く批判しないのだろうか。弾が逸れて安倍氏に当たることを恐れているのだろうか。
🔗アベノマスク希望「2.8億枚」 在庫一掃? 安倍氏、笑顔で明かす
不思議なのは、あれだけ税金の無駄遣いに敏感な橋下氏や維新のメンバーがアベノマスクについてはなぜ何も言わないのだろうか。マスコミもなぜ彼らに取材してコメントを取らないのだろうか。
橋下氏と同じ何でもコメンテーターのひろゆき氏はアベノマスクは「政策としては失敗だったが、責任を求めるべきではない」とコメントしているが、わけがわからない。普段から政治は結果がすべて、政策で判断してほしいと言い続けてきたのは当の安倍氏だ。自民党は“責任政党”ではなかったのだろうか。結局、最後は言い逃れ。官僚と政治家、さまざまな業界のトップも保身ばかりだ。コメンテーターも利害関係で発言がブレる人が多い。国民はいつまでこのデジャブを我慢し続ければいいのだろうか。
🔗ひろゆき氏、アベノマスク問題にチクリ「廃棄費用6000万ケチって、配送料10億…算数できないの?」
🔗542億円「アベノマスク」発案の“エリート官僚”が秘かに復活 厚労省の“イベント”にも登場
そして、今度はまたしてもワクチン接種大規模センターのシステムの欠陥が報じられている。
昨年9月1日に菅元総理肝いりのデジタル庁が発足しているのにこの体たらく。自民党政権が続く限り、何も変わらないだろう。
政権主導と言いながら官僚に頼らないと何もできない政党に政権担当能力があるのだろうか。官邸が主導しているのは人事だけで官庁のトップは知見も能力もないイエスマンばかりになってしまった。失敗しても言われたとおりにしていれば、老後の面倒まで見てくれるのだから相互依存関係はなくならない。失敗はどこまでも続く。
責任を負わなくていいのなら、どんな改革でもできてしまう。河合夫妻の買収事件も氷山の一角にすぎないようで自民党が政治改革をできるはずもない。そして、安定志向の国民は変化を好まない。だから、何度でもデジャブが繰り返される。
ドリカムの「何度でも」という曲が聞こえてくる。国民は諦めずに叫ばねばならないのだろうか。
10000回だめでかっこ悪くても
10001回目には何か変わるかもしれない
前を向いてしがみついて
胸搔きむしって あきらめないで叫べ!
何度でも何度でも何度でも立ち上がり叫ぶよう
🔗「上司の無能を部下が尻ぬぐいする」クソどうでもいい仕事が蔓延する根本的な理由
🔗ブルシット・ジョブが増える一方で、社会にとって大切な仕事の報酬が低い理由