血圧対策
前々回、私の減量体験を報告した。減量の目的は、血圧対策だった。数年前からメタボの基準の一つである腹回りが85cmを超えていたが、血糖値、血圧、脂質は正常値だったし、体形的にも服を着ているときは、周りからはスリムに見えるようであまり気にしていなかった。
メタボは、腹回りの他に上記の3項目のうち、2項目以上が当てはまるときと定義されている。1、2年前から血圧が基準を超えるようになり、自覚症状もあったので原因をいろいろ考えていた。
生活習慣
週2回運動はしていた。テニスとスポーツジムでのトレーニングだ。しかし、テニスは減量には役立ったないとは思っていた。周りを見てもテニスで減量した人の話を聞いたことはない。私自身、テニスは長く続けているが、体重は漸増していた。
ジムに週1回通っていたが、筋トレマシンとランニングマシンを短時間やっていた程度だ。両方合わせても小一時間程度の軽い運動量だった。スタジオレッスンは、骨盤調整とか、初心者向けのヨガのレッスンに参加していた。スタジオレッスンは、減量より姿勢や体の柔軟性を高めることを目的にしていた。
血圧が高くなっている理由としては、肥満の他に塩分の採りすぎもあるだろうと思っていた。しょっぱいものが好きで何でも塩や醤油をかけていた。夜は9時前後に夕食を採ることが多く、夜更かしして床に就くことが多かった。
医者からは睡眠時無呼吸症候群や花粉症を原因にした喘息の可能性も指摘されていたのでこうした様々な症状が血圧上昇の原因なのだろうと漠然と思っていた。規則的な食事と睡眠、そして減塩と減量をするよう言われていた。
しかし、一方で私は脂っこいものを食べると胃がもたれやすいこともあり、揚げ物はあまり食べない。お酒は適度に毎日飲むが、甘いものはあまり食べないし、間食はほとんどしない。パンはあまり食べないが、ごはんは大好きで欠かせない。
こうしたことを考えると肥満の原因は、炭水化物の採りすぎに原因があるのかもしれないと思っていた。歳とともに新陳代謝が落ちていくのだから腹八分目の食事がいいということは間違いないと思うが、これを実践するのはとても難しい。
だが、この先高血圧が進み、降圧剤を飲むようなことになるのは絶対嫌だったので、ふと目にした一日一食のすすめの記事を読み、今回、減量に取り組んだ。しかし、急激に食事を減らして減量すると血糖値に悪影響を及ぼすということをテレビの番組で医者が指摘していたので完全な一日一食でなく、1.5食を試してみることにした。
私の減量方法
朝は、果物(キーウイや皮ごと食べられるブドウ等)とヨーグルトをかけたバナナに紅茶一杯。これは、最近の習慣で今回の減量で始めたものではない。午前中運動したときは、昼飯としておにぎり1個。ただし、最初の1か月間は、お茶だけでおにぎりは食べなかった。夜は、早目に食事を採るように心掛けた。早いときは、4時半くらいから食べ始めることもある。
晩酌と夕食の量は従来と同じままにした。長く続けられることを優先した。よく言えば、今はやりの「持続可能な」減量を目指した。食べる量は、お昼だけで調節することにした。夕食を早めに食べるようにしたのは、空腹時間が長すぎると血糖値によくないということをテレビで医者が言っていたからだ。
食事の減量(以下「減食」と呼ぶ)と運動量のアップ(スポーツジム通いを週1日から週3~4日に増やした)で1か月間で4kg減量した。その後、運動後におにぎりを1個食べてみることにした。もし、リバウンドしたら、おにぎりは中止するつもりだった。しかし、現在までリバウンドしていない。運動しないで家にいるときは昼は抜いて3時に紅茶と干しイチジク1個とチーズ1切れを食べている。
減食と運動増量で2か月ちょっとで7kg弱体重が減り、平均体重を1kg弱下回る状況を維持している。運動量を増やして昼飯を抑えたことが減量成功につながったのだろう。正直、昼飯を抑えても夕飯を早目に採るようにしているのでそんなに空腹を感じることはない。決してつらい苦行ではない。
昼飯を抜くことで結果的に塩分の摂取量も減っているはずだ。なぜなら、それまで昼に麺類を食べることが多く、汁も残さず飲んでいたから塩分の摂取量は多かったと思う。しかし、現在は昼は食べてもおにぎり1個なので相当の減塩になっているように思う。夜、麺類を食べることはほとんどない。
脂肪には燃える順序があるそうで、最初に血液中のぶどう糖が消費され、不足するぶどう糖を補うために内臓脂肪、最後に皮下脂肪の順で脂肪が燃焼されるように動物の体はできているという。
現在の状況
現在の私の状況は、内臓脂肪の燃焼の段階から皮下脂肪の燃焼の手前まで来ているのではないかと考えている。皮下脂肪が落ち始めるには、長い時間がかかるそうだ。ここのところ最初のように大きく体重が減ることはなくなった。運動後の体重は数百グラム変動する日が続いている。
私が内臓脂肪の燃焼から皮下脂肪の燃焼への移行の段階にあると考えているのは、理由がある。実は、家内も同じように運動をしている。家内は、元々、平均体重以下だった。私の減量作戦に付き合って運動と減食(ただし、運動をしない日は家内はお昼にたいていカフェオレでパンを食べている。)をしたが、大きく体重が減ることはなく、2kg程体重が減っただけのようだ。
これは、家内は元々、内臓脂肪があまりついていなかったため、燃える燃料が少なかった所為だろうと考えられる。そう考えると内臓脂肪のあまりついていない人が私と同じような減量方法を採ってもすぐに体重が大きく減ることはないだろう。しかし、こうした減量を続けることで肥満予防と皮下脂肪の漸減が期待できるのではないだろうか。
私の目的は、血圧を下げることだったが、減量を始めてすぐ効果が現れた。半月目頃から血圧記録を作成しているが、上は120台、下は70台前半で推移している。血圧が高いかもという自覚症状もなくなった。実は、血圧が高めの頃は、血圧を自分で敢えて計測しないようにしていた。医者に行ったときに高めであることを再確認していた。
今は、体重も血圧も自ら積極的に計測している。人間というものは、不都合な真実からは目を反らしがちで、自分にとって都合のいい情報は積極的に受け入れるものだと改めて感じている。
減量できた理由?
減量が成功(今のところ)した要因を考えてみた。一番は、ランニングマシンによるトレーニングが大きいと思っている。ちなみに筋トレマシンは、現在、全然やっていない。私には筋トレマシンによるトレーニングは苦行そのものだからだ。
正直、減食による減量を始めたときは、具体的にトレーニングメニューを考えていたわけではない。苦行でない方法で運動をして昼飯を抜いてみたらどうなるだろうというところから始めただけだ。
ジムのランニングマシンは、走りながらテレビを見ることができるので走りに集中するというような無心の境地を強いられることはない。だから長い時間走ることができるのだと思う。私は、ヘッドホンが嫌いなので字幕で報道番組を見ながら走っている。
速度も早歩き程度(毎時6㎞+α)だから、1時間弱走っても汗が額にうっすら噴き出してくる程度だ。シャツも背中が濡れる程度。なぜ、6㎞+αという速度に設定したかというとマシンに脂肪が燃えやすい年齢別の心拍数が書かれており、私の年齢だと104が目安だそうだ。
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マシンの速度を6㎞+αに設定したときのピークに達した後の私の心拍数は100~110程度で安定的だった。1時間弱と書いたが、大体は、5kmを目安(50分弱)に走っていた。そして、減食と運動増による減量の成果がすぐに出たことが、現在まで減量作戦を継続している理由だ。
最初は、ランニングマシンで走った後にテニスをしたときに減量の効果が高かったが、最近は、ランニングマシンだけのときとあまり変わらなくなった。きっと減量対策により燃焼していた内臓脂肪がある程度燃焼したためだろうと考えている。皮下脂肪が落ちてくるためには相当時間がかかるかもしれない。
しかし、ランニングだけでもリバウンドしないならそれでよしとしたい。まして現在は、平均体重マイナス1kg未満で推移しており、血圧も安定的だ。
運動のポイントは50分程度の早歩きを週3~4回のペースで続けていることだろうか。
一つ残念なことは、それまで出かけたときに楽しみにしていた外食のランチが食べられなくなったことだ。ランチ時に手頃な値段でおいしいものを提供している店は多い。現在は、ランチの代わりに通し営業しているお店で早すぎる夕食(4時半位)を採っている。
最近、早すぎる夕食を食べによく寄るのは、東京駅の駅ビルの中にある「北町ダイニング」だ。2階のフロアにそば屋、比内鶏の焼き鳥、ニュー・トウキョウ系列の居酒屋等があるが、オープンしてからそんなに時間が経っていないので店内もきれいなお店が多い。私が、利用したお店の料理は、いずれもおいしかった。
👉速報!東京駅グルメ新エリアOPEN☆八重洲北口グラングルメ「北町ダイニング」|さわあこのラジオ日記
ところで、最近、思うことは、なんでも試してみるものだということだ。医者をはじめとした事業者の仕事に疑問を感じたら、迷わずに替えてみるべきだと思う。そうしないとより良い道や誤った選択に気づかずに不本意な結果を招き、手遅れや取り返しのつかない後悔をすることになるかもしれない。
ネットの情報もあてにならない情報は多い。ネットの情報は参考になるが、外れも多く、自分の目で確かめて選ぶということが大切なように思う。世の中、確立したものなどそんなに多くはない。昔の常識が、現在の非常識ということはいくらでもある。あるいは、原発の安全性のように全くのウソだったということもある。広告はほとんどの場合、真実ではない。不都合なことが広告に載ることはない。 おしまい
(追記)副産物
今回の減量作戦で外食ランチができなくなり、外食費が減った。そして、スポーツジムに通う回数が増えて家で風呂に入る回数が減り、ガス代、水道代が随分ダイエットできた。家計に優しい減量作戦だった。おまけに、風呂掃除の苦行の回数も減った。
ひとつ困ったことがある。減量で腹囲が縮小したためにズボンが下がってくることだ。ベルトをしないと腰骨でなんとかズボンがずり落ちないで済んでいる状態だ。ベルトを締めるとまるで巾着袋の口を絞ったときのようにズボンにヒダができてしまう。数年前にサイズの合わなくなったズボンはすべて資源ごみに出してしまった!
家内は、今回の私の減量作戦のお付き合いで体重が減り、昼飯づくりの苦役からも解放され、夕飯を早く食べるようになったことで後片付けが早い時間に終わり、夜の自分の時間が増えたのだから家内が一番恩恵を受けているように思うのだが…。
それにもかかわらず、私がすっきりした脇腹を見ていると「よかったねぇ!」と皮肉ぽっく笑うのだから…。素直に亭主に感謝の意を示すのがまともな妻のすることではないだろうか。皆さん!そうお考えになりませんかぁ!賛成の方はテレビのリモコンの青ボタンを押してください?
(追記2)実験
今日、ジムでいつものようにランニングをしていた。ランニングの後に水泳をするつもりだったが、走りながら水泳の代わりにランニングを2セットやったらどうなるだろうかとふと思いついた。というのは、最近は、ランニングの後の水泳の減量効果があまり感じられなかったからだ。
先週、実は、泳ぐ量を500mから1㎞に倍増させてみたが、目立った効果が得られなかった。こうした背景があったから、ランニングを倍増させたらどうなるか試してみたくなったのだ。
最初に6㎞+αの速度で5km(50分)、その後に同じ速度で5km、合計100分走った。結果は、これまで破ることのできなかった平均体重マイナス1kg未満の壁を破ることができた。これまでの最高は、後50gだったが、本日、自己最高記録となる平均体重マイナス1.05kg、つまり50gオーバーを達成した。妻もいつもより減量できたようだ。
ただし、2セットランニングを続けると膝の関節等を痛めるかもしれないと感じた。案の定、家内は、終わった後、足の裏とふくらはぎが少し痛いと言っていた。
ランニングの時間を延ばせば延ばす程、減量の効果が高いことは確認できたが、長い距離を走って足を痛めたのでは、次に走ることができなくなり、そもそもランニング自体を継続できなくなることになるだろう。だから、ランニング2セットという挑戦は、実験だけに止めるつもりだ。
食事は、腹八分目、運動も同じ運動は八分目にした方がいいようだ。過ぎたるは及ばざるがごとしということだろうか。今回の記録が参考記録に終わるのかどうかはもう少し先にならないと分からない。挑戦はつづく。
(追記3)発覚
家内の体重が2kg程度減ったようだと書いたが、家内の話があいまいだったので「ようだ」と書いた。しかし、減量作戦を始める前の体重を家内が調べたら、実際には3.5kg体重が減っていたことが発覚した。これで私たちの減量作戦は効果があることが確認されたと思う。
今日は、ランニングを1セット+テニスをしたが、昨日のランニング2セット程の効果はなく、平均体重マイナス1kg未満に戻ってしまった。昨日より550gリバウンドしていた。こうした結果からランニングが減量に最も効果があると私は考えている。
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