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2015/07/05

バッカじゃないのⅢ~橋下劇場新起動

 

 安保法制の成立のお先棒を担ごうとしている

 

 正直このテーマを再度取り上げるつもりはなかった。橋下劇場が始まらなければ。予想はされたことだったが、賞味期限切れの役者の再演を見るのは辛いものがある。政治を引退すると宣言した人が、政党の最高顧問を続けている。しかも、野党を分断し、安保法制の成立のお先棒を担ごうとしている。

 

 国会議員自ら戦場に行くべきだ

 

 橋下氏の安保法制についての発言は、相変わらず、国民の劣情を刺激する手法だ。この間は、自民党の安保法制について、国会議員自ら戦場に行くべきだと発言していた。自民党は、とりあえず徴兵制を否定しているので、自衛隊員以外の人間が戦場に行くことはないというのが理屈のように思う。だから、国会議員が真っ先に戦場に行けという理屈は成り立たない。現実的なのは、国会議員の子息を派兵させるべきだという主張なら、成り立つかもしれない。

 

 →身を切る覚悟は安全保障法制でこそ示せー国会議員は身を捨てる覚悟で紛争地のリアリティを知るべき

 

 →美輪明宏が「安倍首相も自民党に投票した人もまず自分が戦地に行きなさい」と一喝!~「(人間は)失敗を繰り返してばかりいる。安倍さんや、石破(茂)さんや、麻生(太郎)さんにしても、みなさん、言い出しっぺの責任を取っていただいて、徴兵制になるならば、まずご自分が、年齢に関係なく、鉄砲を担いで、鉄兜をかぶって、まず第一線に出ていただく。それから、お子さんも、孫も、きょうだいも、それから娘さんのボーイフレンドも、全部一緒に連れ立って第一線に、まず最初に出ていただく。もちろん一兵卒でね」

 

 誰が国防を担うのか

 

 今後、少子化で若者が減り、安保法制の成立により危険な戦地へ行くリスクが高まることで今でも募集するのが大変な自衛隊員が不足することが予想される。誰にでもチャンスがある?のが安倍首相流だろうから、将来的には徴兵制を導入しなければ「国防軍」を維持できないだろう。最近、シンガポールのリー・シェンロン首相は急速な高齢化が国防に深刻な影響を及ぼす恐れがあると警鐘を鳴らし、誰が国防を担うのかと嘆いているという。シンガポールは、安倍首相が目指す理想の国でもある。

 

 →「誰が税負担?」=急速な高齢化に警鐘-シンガポール首相~「誰が税を負担するのか」「誰が国防を担うのか」と問い掛け、人口動態が将来の主要課題となると警告した。

 

 →シンガポール軍~人員については2万人の職業軍人のほか、2年間の徴兵制を実施し、必要兵力を満たしている。徴募兵の数は5万5千人に達し、兵役終了後も13年間の予備役につく。この予備役人員数も、約22万5千人に達している。

 

 →海外での戦闘参加により自衛隊志願者は激減へ さてその後の自衛隊はどうなる?

 

 →解釈改憲という"縄抜け"でしのびよる徴兵の現実味~「解釈で憲法を改正する」という手法は、権力をしばる法である憲法に対しての、まさに"縄抜け"だと言えます。憲法という縄にしばられるべき安倍さんが"縄抜け"をしているのですから、主権者である私たちは当然、「それはおかしい!」と声をあげなくてはなりません。そして同時に、この"縄抜け"の危険性というものを、私たちはきちんと理解しなくてはなりません。…いつの日か、「憲法18条の解釈は変えた」と言って、政府が徴兵制の導入を推進する時がくるかも知れません。でも、その時に声を上げたのではもう遅いのです。憲法に対する"縄抜け"は、今こそ絶対に止めなくてはならないのです。

 

 →安保法制で自衛隊の退職者が続出! 2万人説も…安倍政権が進める経済的徴兵制で「貧乏人から戦場へ」という国に

 

 

 税金泥棒

 

 橋下氏の劣情発言は、お決まりのレトリックだ。最近の劣情発言は、安保法制に対案を示さず、審議拒否することは、「税金泥棒以外の何物でもない」と煽っている。文脈からだけだと一見まともな発言のように見える。そして、「税金泥棒」という、国民の琴線に触れる劣情フレーズを使っているが、税金泥棒ならこの間、維新の党が除名した“浪速のエリカ様”こと上西小百合衆院議員がいる。彼女は未だに国会議員として活動しており、上西議員の最大の監督責任は、橋下氏自身にある。議員一人を辞職させられない、橋下氏の「税金泥棒」発言など言葉遊びの類いのように思う。

 

 →橋下氏、維新案を絶賛 審議拒否は「税金泥棒」と猛批判

 

 →“エリカ様”上西議員を即切り捨て 橋下氏に透けて見える思惑 

 

 維新の党が出した「独自案は小林節・慶応大学名誉教授らのリーガルチェックを受け、小林教授が現行憲法の範囲内であり合憲だ」と太鼓判を押したそうだが、そもそも国民の多くが、現在の国会で安保法案の成立を希望していないという事実が無視されている。

 

 →小林教授も太鼓判 維新が合憲独自案「地球の裏側まで派遣させない」

 

 →与党と維新、9日に修正協議=採決日程めぐり駆け引き-安保法制~与党側は、民主、維新が共同提出した領域警備法案については「唯一、検討できる」と修正に応じる余地を残しているものの、それ以外の受け入れは困難な情勢だ。…8日に国会提出された維新案は、個別的自衛権の枠を広げ、事実上の集団的自衛権行使を認める内容。日本を周辺で防衛する米軍が武力攻撃を受け、日本も攻撃を受ける「明白な危険」があれば、自衛権が行使できる。また、経済的危機のみを理由とした自衛権行使を否定。首相が集団的自衛権の行使事例として繰り返す中東・ホルムズ海峡での機雷掃海はできない。

 

 →維新案が浮き彫りにする「存立危機事態」の実相

 

 憲法学者は「日本国における有権解釈者ではない」はずでは?

 

 しかも、橋下氏は、つい最近まで「(憲法学者は)日本国における有権解釈者ではない」、「内閣における憲法の有権解釈者は内閣総理大臣」、「民主党議員や憲法学者は砂川事件判決は集団的自衛権を認めていない!と主張するが論理がおかしい。国連憲章上、集団的自衛権は国家固有の権利。そして砂川事件判決は日本国の自衛権を認めている」と批判していたはずだ。なのに、今度は、「日本国における有権解釈者ではない」はずの憲法学者が維新の対案の合憲性に太鼓判を押していると喧伝している。有権解釈者である安倍内閣総理大臣に対案のリーガルチェックを受けるのが筋ではないのだろうか?「バッカじゃないの!」だろう。

 

 政権の役目

 

 国民の大半が理解できない安保法案について自民党が丁寧に説明するということは、国会の審議時間の問題ではないはず。国民が納得できるレベルまで説明を尽くすのが、丁寧な説明だろう。一括法案の内容を国民が理解できるまで1本1本説明するのが自民党の責務だろう。急いで法案を可決する必要性は国民の側にはない。

 

 いつ非常事態が起きるかもしれないというのが自民党の主張だろうが、明日起こっても、2週間後に起こっても間に合わないのだから、そういう事態が発生したら現行法の範囲でできる限りの対処をするのが政権の役目だと思う。拙速に安保法制を決めるよりましなように思う。生煮えの食えない法案など国民は望んでいない。

 

 国民が野党にいつ安保法制の対案を示せと言った

 

 国民が野党にいつ安保法制の対案を示せと言ったというのだろうか。対案が十分な審議の根拠に使われ、国民の命に関わる法案を自民党が数の論理で強行採決することは止めて欲しいというのが私たち国民の声だ。内容の曖昧な安保法制に基づき、ウソつきの安倍首相の判断で海外派兵が行われることを国民は一番危惧しているはずだ。

 

 →古賀茂明「日本再生に挑む」安保法制の危険性は国会議員が率先して訴えるべきだ

 

 →首相「決めるべき時は決める」安保法案審議打ち切り示唆

 

 問題のすり替え

 

 それをどちらの案が望ましいかという議論は、問題のすり替えにすぎない。悪法に対案などない。思い上がらないで欲しい。まともな国民は、維新の党と自民党の是々非々の茶番など見たくないはずだ。まして橋下氏の持論など聞きたくもない。はっきり言って、政治家を辞める人が、今後の日本の将来に関わる重要な法案に口出しをするのは止めて欲しい。橋下劇場の幕は自ら既に下ろしたはずだ。だから引退パーティもやったのではないのだろうか。賞味期限が切れていることをそろそろ気づいて欲しい。見苦しいだけだ。山口百恵が未だに支持されているのは、歌のうまさだけではない。潔い引退に好感を抱いている国民は多いはずだ。

 

 →「橋下氏は国政口出し役所には顔出さへん」と維新議員呆れる~政界引退を表明しておきながら、首相・官房長官との会談となるとホイホイ上京した橋下氏。同席した松井一郎・府知事によると「国政への期待感」を示されたというから、テンションが上がったのだろう。15日から16日にかけて47回も怒濤のツイートを繰り広げた。その内容が露骨な自民すり寄りだから気持ち悪い。…「橋下さんは市政に関心を失い、国政進出に舵を切ったと考えられます。私は彼との付き合いが古いからわかりますが、安倍首相との会談やツイッターへの投稿は、すべて“政治家を辞めるのはもったいない”というラブコールを周囲から引き出すための行動でしょう。市長の任期切れ(12月18日)まであと半年間、大阪市政はレームダック(死に体)化しますよ」…大阪市民は安保法制のために橋下氏を市長にしたわけではない。

 

 国民は、野党に望んでいる役割は、与党の暴走を抑えること

 

 私たち国民は、野党に望んでいる役割は、与党の暴走を抑えることであって、安保法制についての野党の役割は、与党と是々非々で議論をすることでも対案を示すことでもない。合憲か違憲かというのは、判断基準の最低限のレベルの物差しだ。国民が、現在、一番望んでいるのは年金を始めとした社会保障問題に対する将来展望と政策だ。安保法制について長期延長国会を開いて議論することなど国民は望んでいない。

 

 →アベノミクスは終わり、「財政の崖」が近づく~首相はもっぱら供給制約を強調していたが、規制改革や成長戦略でできることは限られている。むしろ財政や社会保障に山のように仕事があるのに、彼は無関心のようにみえた。先日出た骨太方針では、遠からず金利上昇は避けられない。日銀とのコミュニケーションは大丈夫なのだろうか。

 

 →森達也 野党やメディアの使うフレーズに違和感「ノーと主張すべき」~「理解が深まっていない」「議論が尽くされていない」──。野党やメディアがこれらのフレーズを使うことに私は強い違和感を覚えます。

 

 大阪都構想が憲法改正の予行練習

 

 幼稚な自民党の憲法改正草案を見れば、少なくとも自民党の議員が憲法や憲法に関連する事項を議論するに値するレベルに達していないのは明白だ。「憲法改正は絶対必要だ。もう安倍総理しかできないと思う。」という橋下氏の発言はどこから来ているのだろうか。橋下氏は自民党の憲法草案を支持しているのだろうか。そうした中身の問題に触れないで憲法改正を支持する発言は無責任そのものだ。

 

 まして大阪都構想が憲法改正の予行練習だという橋下氏の発言は、大阪市民すら愚弄する発言だ。橋下氏は任期が終わるまで誠実に大阪市の仕事に専念するべきだろう。国会は、即刻、安保法制の審議を中止し、優先順位の高い財政問題の議論をするべきだ。国民が消費税の導入を受け入れたのも社会保障等の財政問題の重要性を理解しているからだ。

 

 →大阪都構想にかかわらず大阪市長はすでに廃止!? この半月間で橋下徹大阪市長の公務は半日だけ~「憲法改正は絶対必要だ。もう安倍総理しかできないと思う」「その予行練習ですよ、大阪都構想は」(2015年1月15日、記者会見での橋下徹氏の発言)

 

 バージョンアップして戻って来た自民党デモクラシー

 

 民主党の政局だけの政権運営にうんざりして自民党政権に投票したのに誰も望んでいない憲法改正にのめり込む自民党には、私は、早く消えて欲しいと思っている。政権を失って少しは、学んだと思っていたが、どうやら学んだのは、政権を維持するための国民に対する情報遮断と憲法の立憲主義をひっくり返して国民の基本的人権に制約をかけることだったようだ。

 

 →自民党若手が開く「報道圧力」勉強会の真相 企業と法制局にも圧力~普天間飛行場の辺野古移設をめぐり、計画で想定されている海域での海草などの「被度」の想定が、実態よりも小さく見積もられているのではないか、と質問した。すると、この長官はすごんだ。「そんなことを書けば、おたくをつぶすぞ」…この長官は引退しており、安倍氏とは近い関係ではなかったが、自民党の体質がそこからかえって浮かび上がる。…「会の本来の目的は(秋の総裁選での)安倍再選の雰囲気づくりだった」発起人は党青年局長の木原稔衆院議員だが、背後の「プランナー」は会合にも出席していた安倍首相の側近である萩生田光一・党総裁特別補佐と加藤勝信官房副長官だったという。…私的勉強会といいながら、自民党を担当する記者でつくる「平河クラブ」に開催の案内が届いた。しかも、「終了後に、代表の木原稔より記者ブリーフィングをさせていただきます」とある。…会合の最中には「壁耳」と呼ばれる取材が行われた。「盗み聞き」という批判もあるが、政党と記者の暗黙の合意のもと長年行われてきた取材方法で、今回だけを問題視するのは筋違いというものだ。…「朝日、毎日、東京新聞を読むと、もう血圧が上がって、どうしようもない。あれに騙されているんですよ、国民は」…「青年会議所も経団連も商工会議所も、子どもたちに悪影響を与えている番組ワースト10とか発表して、これに広告を出している企業を列挙すべきだ」…報道をコントロールしたい──そんなメディア観が透けて見える安倍政権。原体験は、1年間の短命に終わった第1次政権の失敗にあるようだ。…「安倍政権のメディア対策は、支配や操縦といったそしりさえも受けない、洗練された部分が巧み。メディア同士が牽制し、自主規制するように仕向ける。権力は使わず、ちらつかせるだけでいいんです」

 

 自民党の自民党による自民党のための政治、自民党デモクラシーの実現を安倍政権は目指しているようだ。とりわけ、利益誘導で自分になびくお友達第一主義の安倍政権は、明日にでも終わって欲しい。いや、いますぐにでも鉛の扉で封印したいところだ。いつまでも国民を欺くなら、今までは、追い風だったかもしれないが、これからは、強烈な逆風に晒される覚悟が必要だろう。下野して自民党デモクラシーは終わったと思っていたが、どうやらバージョンアップして戻って来たようだ。今度は、私たち国民がバージョンアップする番だ。国民の敵が見えてきた。とりあえず、今度の参院選は、自民党、公明党、維新の党以外の政党に票を入れよう。それまでに脱藩した政治家も私たち国民は忘れないだろう。

 

 懲りない3匹のおっさん

 

 私は、最近、テレビのチャネルを切り替えるときに一瞬で次のチャネルに切り替えるときがある。嫌いなモノを見たくないためだ。ほとんど生理的な嫌悪感が私の行動を支配している。それは、安倍首相、橋下市長、ホリエモンの三名だ。しかし、決して昔から嫌いだった訳ではない。それどころか、三人とも登場して来たときには、社会の閉塞感を破ってくれるかもしれないと期待していた。

 

 しかし、それが三人とも、とんでもない人たちだった。ホリエモンが逮捕されたときは、まだ若いから失敗を教訓にして立ち直って欲しいとさえ思っていた。橋下氏も主張が過激な部分もあるが、日本を改革してくれるかもしれないと考えていた。しかし、慰安婦問題での信じられないような発言、そして政治は独裁だと言い始めたのを聞いてすっかり気持ちが冷めてしまった。安倍総理についても柔和そうな顔に騙され、どんな人物なのか知らなかった。まさかネトウヨと変わらない極右思想の持ち主だとは思いもよらなかった。

 

 ポピュリズムを利用することに長けた独裁者

 

 三人に共通しているのは、常に自分が正しいという思い込みがあり、決して人の意見を受け入れることのない姿勢だ。信念というよりほとんど偏向思想といった方が当たっているように思う。ポピュリズムを利用することに長けた独裁者という表現がピッタリする人たちだ。ご乱心の殿安倍氏、ブラック企業のパワハラ社長橋下氏、上から目線の評論家ホリエモンというのが私の見立てだ。安倍首相とホリエモンの共通の理解者が橋下市長のようだからどこか惹かれ合うものがあるのだろうか?

 

 →安保法制で安倍政権に協力!?「維新の党」のパワハラ・マタハラ体質を元議員が告発!

 

 →維新・足立議員、元事務員との残業代訴訟和解 大阪地裁~維新の党の足立康史衆院議員(49)=比例近畿=の地元事務所の事務員だった女性が、足立議員に未払いの残業代など計約2300万円の支払いを求めていた訴訟は26日、足立議員が謝罪するなどの内容で大阪地裁で和解した。…女性は平成25年1月~26年12月、大阪府茨木市の足立議員の事務所に勤務。記録が残っていた約3700時間分の残業代(約960万円)と、「あほ、殺すぞ」といった暴言やパワハラに対する慰謝料などの支払いを求めていた。

 

 →「マスコミを懲らしめる」と息巻く議員の身勝手な“正義”がめんどい~こうした自身の「正しさ」を盲信して、正しくない人を懲らしめようとする「めんどい人々」は、政治家に限らず現代の世の中に溢れかえっている。…彼らの「正しさ」に異を唱えようものなら大変だ。たちまち、「愚民」扱いされてしまうからである。…「真実を伝えないマスコミ」のせいで、国民が愚民になっているという“上から目線”の本音が根っこにはあるのだ。

 

 価値観の強要はご免だ!

 

 私が、最も嫌いなのは価値観の強要だ。自民党の憲法草案は、違憲というだけでなく、極右主義者の価値観の押し付けそのものだ。安倍首相の「美しい国」とか「この道」という言葉にも価値観の強要を感じる。橋下氏の主張する大坂都構想自体が価値観の強要だ。入れ墨調査、暴言にすぎない度を超した異論封じにはとても共感できない。だから橋下氏の肩を持つ人たちも信用できない。

 

 →警察官の入れ墨とひげ、一定の条件で許可 フランス

 

 最近、ネットで話題のホリエモンの調理学校不要論もある意味、価値観の強要だと思う。世の中には、無駄なように見えて実は、役立っているものがある。スポーツで基礎練習はとても大切だ。テニスでも上達してレベルが上がるにつれ、基礎技術の大切さが分かってくるときがある。錦織選手の現在の飛躍もマイケル・チャンに鍛えられた基礎技術の強化の賜のように思う。調理技術の基礎を学ぶことでしっかりした料理ができるのだと思う。

 

 →堀江貴文氏の発言が波紋 調理師免許は「取る意味全くないよ」

 

 利益に直結しないものは、すべて無駄という価値観

 

 様々の分野で独学により技術を習得して成功を納めている人もいるのは事実だが、本当に成功している人々の多くは基礎をしっかり学んだ人たちのように思う。お店を開くのに調理免許がいらないから調理学校に行くのはお金の無駄だという主張はホリエモンの個人的な見解にすぎないと思う。そして、調理学校を単なる金儲けと切り捨てるやり方に橋下氏と同じ傲慢さを感じる。

 

 そもそも過去にお金がすべてと言っていた人が、人の金儲けを非難する資格があるのだろうか。調理学校の授業料が安ければそれにこしたことはないと思うが、専門家から基礎を学ぶことは長い目で見ればその後の人生に役立つ場合が多いと思う。一方で実務や実技を伴わない資格をいくら取ってもおそらく就職には役立たないだろう。

 

 →ホリエモン「デモに参加する奴らは情弱」太田光「デモなんかやっても無駄」…安保反対に水を差す文化人の当事者意識のなさ~「僕は、(中略)戦争が起こったら、真っ先に逃げますよ。当たり前ですよ」と答え、逃げられない人はどうするの?という瀬戸内の問いかけに、「行かれない人はしょうがないんじゃないですか?」と回答している。逃げる金のない奴は死ねばいい。こうした考えをもっている人間にとっては、そりゃあデモなんて〈正直どっちでもいい〉はずである。

 

 調理技術を学んでもそもそも調理の才能のない人はあまり上達しないかもしれないから取得に費やしたお金が無駄になる可能性はある。しかし、それはどんな分野でも同じだ。それでも、将来、飲食事業の経営に携わったときに調理学校で学んだことが役立つ可能性は十分あると思う。大切なのは学んだ技術や知識を実務で生かそうとする姿勢だと思う。無論、未経験で採用して育ててくれる職場があるなら、調理学校に必ずしも行く必要はないだろう。

 

 ちょっと話が長くなったが、ホリエモンの言い方に価値観の押しつけを感じてしまうからだ。あるいは、嫌いだから余計そう感じるのかもしれない。利益に直結しないものは、すべて無駄という価値観、橋下氏同様、なんでも既得権益として切り捨てる姿勢が嫌いなのかもしれない。

 

 →都構想反対したのは既得権益者。橋下氏は立派 【ホリエモン的常識】

 

 信頼できないから嫌いなのだ

 

 小泉元首相は、既得権益の破壊を宣言して、郵政民営化を始めとして規制緩和を行ったが、私は、不思議と反発を感じたことはなかった。それは、人間として信頼に値する人だったからのように思う。小泉元首相は率直で裏表がなかったように思う。

 

 一方で安倍首相の政策は、まったく支持できない。そもそも福島の原発をアンダー・コントロールされていると世界に向けて平気で言い切ることができる人間性を疑わざるを得ない。安倍首相も橋下氏もホリエモンも結局のところ信頼できないから嫌いなのだと思う。

 

 福島原発事故は安倍首相の責任?

 

 福島の事故原因についての責任は、そもそも安倍首相にあるという指摘がある。それは、2006年の国会で非常用電源喪失に関する調査や対策強化を求めた議員からの質問に対して、安倍首相は「地震、津波等の自然災害への対策を含めた原子炉の安全性については、(中略)経済産業省が審査し、その審査の妥当性について原子力安全委員会が確認しているものであり、御指摘のような事態が生じないように安全の確保に万全を期しているところである。」と答弁している。

 

 「もし、このときに安倍首相がバックアップ電源の検証をして、海外並みに4系列などに増やす対策を講じていたら、福島原発事故は起きなかった」かもしれないと指摘されている。だから安保法制での安倍総理の「総理の私が言うのだから、まったく正しい」という答弁など信じられるわけがない。

 

 →安倍首相が原発事故前に「全電源喪失はありえない」と地震対策を拒否していた

 

 →安倍首相ら“フクシマの戦犯”は責任追及からどう逃げたか? 捏造攻撃、スラップ訴訟も

 

 「ショー・ザ・フラッグ」報道は安倍首相のウソのリーク情報

 

 さらに2001年9月11日のテロを受け、ブッシュ米政権がアフガンへの報復攻撃を開始したアメリカから、金だけでなく、自衛隊を派遣することで「旗を見せろ」と迫られたという「ショー・ザ・フラッグ」報道について「実際にはそんな言葉などなかったことが後に判明している。これは、当時、小泉政権で官房副長官をつとめていた安倍がマスコミにウソをリーク」していたという。最近では、民主党の玉木議員をターゲットにした産経新聞へのリーク情報に官邸が関わっているという記事もある。

 

 →「ショーザフラッグ」も!朝日より悪質な安倍首相の「捏造」歴を大暴露!

 

 →西川農水相の疑惑隠し謀略! 安倍自民党が産経を使い疑惑追及の民主党議員をデマ攻撃

 

 →世界遺産「韓国の裏切り」報道は大嘘! 難癖をつけたのは日本政府と安倍首相だった~そもそも、韓国は明治の産業遺産の世界遺産登録に一切反対はしていない。韓国は逆に賛成の意見陳述をする予定だったのだ。ところが、日本がその陳述の予定稿に「forced labor」(強制労働)という表現があることを問題にし、“演説の表現を変えろ”と韓国に迫ったのだ。…「官邸が突然、外務省の担当者に韓国の陳述内容を確かめろ、と言ってきて、事前協議をすることになったようです。そして、韓国が「forced labor」を使っていることが分かると、官邸はそんな言葉の使用は絶対に許さないの一点張り。現地の岸田外相と佐藤ユネスコ大使は完全に板挟み状態になっていた」

 

 →安倍政権の疑惑を追及していた「週刊ポスト」編集長が突如の更迭! 背後に官邸の圧力

 

 橋下劇場新起動!

 

 橋下劇場が新起動したようだ。10日に封切り予定の映画「ターミネーター: 新起動/ジェニシス」と軌を一にするタイミングだ。橋下氏は、ターミネーターなのかもしれない。映画を見れば、倒し方が分かるかもしれない?

 

 →「死んでねえっちゅうの!!」 橋下氏〝死に体〟どころか「完全復帰」 自民ショック「官邸が仙豆を与えた」

 

 大阪維新が国政政党に!

 

 橋下市長は、地域政党「大阪維新の会」に対して上部政党にあたる「維新の党」からの離脱に向けた準備をしておくよう」指示し、「大阪維新が国政政党として、いつでも自立できるよう準備しておくように」呼びかけたと伝えられている。

 

 →「大阪維新、自立の準備を」橋下氏が指示 維新の党に不信感

 

 →「本家」大阪維新、高まる不満 維新の党と共倒れを懸念 橋下氏の「自立」発言

 

 民主も対案

 

 そして、今度は、民主党が「安全保障関連法案の対案として、武力攻撃に至らないグレーゾーン事態に対処するための領域警備法案を今国会に提出する考えを示した。」と報じられている。しかも「維新の党との共同提出を目指す」意向だという。

 

 →民主、領域警備法案提出へ

 

 →民主・維新、決裂から一転共同提出 領域警備法案

 

 →共同提案めぐり混乱=民・維、残る不信感

 

 民主党に三行半

 

 しかし、橋下氏は6月の安倍晋三首相との会談後「民主党という政党は日本の国にとってよくない」と発言しており、「同じ野党の民主党に三行半を突きつけた。」と報じられており、松井府知事も「(民主と)組んだところで単なる野合、談合、数合わせだ」と述べたと伝えられている。

 

 →橋下氏、民主に三行半 ツイッターで「日本の国にとってよくない政党」

 

 民主も維新も橋下氏に振り回され放し

 

 本当に民主も維新も橋下氏に振り回され放しだ。そんなことだから、未だに国民の信頼を回復できないのだと思う。民主党には、玉木議員のような優秀な議員がいるのだから、野党として堂々とぶれない対応をして欲しい。三行半を突きつけられているのに維新の党に未練を残すのは女々しいように思う。倍返しで橋下市長に言い返す勇気はないのだろうか。中途半端な対応を続ければ、民主党に対する国民の信頼は勝ち取れないだろう。

 

 →集団的か、個別的か…表現めぐり維新内紛 橋下氏は離党も示唆~橋下氏はメールや電話で党幹部に「維新は集団的自衛権を否定していない」「個別的自衛権拡大説を押し通すのはおかしい」などと伝えた。…最大の壁は安保法制への関心が強い橋下氏への説明のようだ。

 

 →「安保」採決めぐり二転三転…「維新の党」3つに割れて迷走中

 

 橋下氏は安倍首相のお友達

 

 橋下氏が安倍首相のお友達であることが明確になった以上、大阪維新の会が国政政党として来年の参院選に候補を擁立するというなら堂々と戦って今度こそ二度と立ち上がれないように叩きつぶすための準備を民主党は始めるべきだろう。そうしたら私も応援したい。維新が大坂以外で支持されているとはとても思えない。

 

 →維新分裂カウントダウン 官邸の狙いは参院選対策

 

 →首相の鶴の一声もあり? 橋下氏の「冗舌」が止まらない

 

 →永田町にそろり「解散風」、その真偽は?「安保法案」巡り強まる与野党の神経戦

 

 →安保争点の衆院解散否定=TPP妥結に意欲-安倍首相

 

 →【安保法案】 安倍官邸の工作失敗 民主・維新、一転共同提出~大阪維新という安倍自民の別働隊だけが採決に協力しても、それは「強行採決」である。

 

 →安保法案を迷走させる「慢心」の官邸 憲法学者の違憲発言、支持議員の暴言。プロの手借りぬ国会対策は緩みきった~安倍は大阪都構想で一敗地にまみれた橋下を「結果は結果だったけれど、よくここまで来たね」と労うとともに「維新のあの質問は本当によかった。本質をついていた」と、自らも出席した6月12日、衆院厚生労働委員会での一幕を披露した。この日の審議で、維新の足立康史が「日程闘争のための日程闘争だ。55年体制の亡霊がこの部屋にいる」と、審議拒否する民主党を批判していたからだ。…このやりとりを踏まえ、橋下は「維新は審議引き延ばしなどの日程闘争はやりませんから」と応じてみせた。…菅と安倍が頼みとする「橋下大阪系」は10人程度にとどまり、ほとんどの議員が当選回数も2回と少なく、松野や江田ら野党再編派の力は、いかに橋下の意向があれども無視できない。…安倍官邸には「世論の支持は野党にはない。内閣支持率がその証拠だ」との思いがある。…周辺に「答弁は全部俺がやる。民主党などの反対論は論破してやる」と漏らす意気軒昂ぶりが、挨拶に表れていた。

 (追記) 得意の無責任論法で異論封じ

 

 安倍首相がネット番組で「憲法学者が反対だから私も反対だ」と言う野党の政治家は、自分の責任を憲法学者に丸投げしていると批判しているが、もし、合憲だという憲法学者が多かったら、安倍首相は、きっと「多くの憲法学者が賛同している安保法制に反対するのは、政治家として無責任だ。」とでも主張していたのではないだろうか。いずれにしても、自分の意見に賛成する人は誰でもお友達で、反対する人は誰でも無責任なのではないだろうか。

 

 首相お得意の無責任論法は、安保法制の審議拒否することは、「税金泥棒以外の何物でもない」という橋下氏の劣情論法と同じで、問題の本質をすり替える論法にすぎないように思う。ウソや人を騙すことに何の罪悪感も感じていないのだろう。モラルがない人たちは、私たち庶民には、とても理解できない。そもそも、与党、野党にかかわらず、政治家が自分の責任を果たしているなどと思っている国民は皆無なのではないだろうか。

 

◇学者と政治家の責任違う…ネット番組で野党批判(読売新聞)~安倍首相は10日、自民党のインターネット番組で、安全保障関連法案を憲法学者や一部野党が「憲法違反」としていることについて、「憲法学者と政治家の責任は違う。『憲法学者が反対だから私も反対だ』と言う政治家は、自分の責任を憲法学者に丸投げしている」と述べ、野党の対応を批判した。

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少子高齢化対策の事例を訪ねて彷徨う旅人の独り言
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