仕入れ原価高騰の影響?
私は、普段は、スポーツ帰りのランチには、はま寿司に行くことが多い。しかし、最近、はま寿司の売りである「フェアメニュー(通常価格)」と「贅沢握りメニュー(基本、1貫150円)」のネタの魅力が薄れている。フェアメニューのネタは2週間ごとに入れ替わるが、過去には、貝づくしだとか、新鮮な近海の白身の握りとか魅力的なものが結構あり、楽しみにしていた。
しかし、現在は、フェアメニューのネタと通常メニューのネタがダブっていることが多い。これは、正直、仕方ないとも思っている。一つは、急激な円安だ。回転寿司のネタはほとんど輸入に頼っていると言われており、輸入ネタの原価は、相当上がっていると思う。また、もう一つは、人手不足でサービス業の人件費が高騰していることだ。
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明暗
外食産業はアベノミクスの被害者かもしれない。円安と官製相場で株価が上がり、富裕層や輸出関連企業は恩恵を受けているが、庶民は、実質賃金が目減りしている人も多く、消費支出、とりわけ外食を減らしているという。だから、外食事業は、安易に価格にコスト上昇を転嫁できないというのが実情のように思う。牛丼チェーンは価格転嫁を進めているが、市場が拡大し、競争が厳しい回転寿司は、安易に価格転嫁という戦略が選べないのだろう。回転寿司全体の売上は伸びているようだが、おそらく消費税の影響もあるのだろう。利益なき過当競争は、結局、会社も従業員も不幸にするように思う。
→ →縮む家計 それでも膨らむ出費は ~家計が縮小している。総務省の「家計調査」によると、全国の2人以上世帯の平均年収は2002 ~ 14年で1割減。消費支出も5%減った。
→14年外食市場3年連続拡大 「すし」「うどん」業態など伸長
好調なK寿司に行ってみた
そうした中で二つあるK寿司のうち業績が好調だという無添くら寿司に久々に行ってみた。随分前に2度程行ったことがある。正直なところあまりいい印象はない。同社は、寿司以外のサイドメニューの充実で業績を伸ばしているそうだ。店内の内装や基本的なオペレーションは、はま寿司とさほど変わらない。はま寿司もサイドメニューは充実しているように思う。
→くら寿司、「最高益の秘密」はサイドメニュー 年に1000以上のメニューを試作
くら寿司の方がいいと思ったのは、皿ひとつひとつに透明のプラスチックの半円形のカバーが掛けられており、衛生面に対する配慮がされていることだ。一方で、客席のテーブルのレーンの手前に郵便ポストの投函口のような穴が開いており、食べ終えたお皿をそこに落とすようになっているが、皿を落としたときに口穴の回りに皿についた醤油や汚れがついて不衛生にならないだろうかという疑問も湧く。
寿司の味はどっち!
しかし、一番の問題は、メイン?の寿司の味だ。率直に言って、くら寿司の寿司がおいしいとは思えなかった。グルメサイトのレビューでは、おいしいと書いている人が多いから、これは味覚の違いなのだろう。私は、ご飯のおかずとしては、甘いものが苦手だ。くら寿司のシャリは、甘く、押し寿司のような粘性を感じた。何皿か食べたら、私も家内も食が進まなくなってしまった。だから、サイドメニューを注文する気にならず、早々に退散した。次回はあるかと聞かれたらうーんとしか答えられない。残念!やはり、私には、はま寿司の方が口に合っているようだ。 おしまい
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