夜11時ちょっと前の時間はチャネルを切り替えることが多い。そんなときに忘れていたNHKの番組を思い出す。最初は、そうした弾み で見ていたNHKの「ドキュメント72時間」が何故か心に残る。
毎日、自分なりに一生懸命生きている人たちの姿の一断面が淡々と映し出され、愛おしくなる。素直に頑張ってという気持ちになる。様々な人たちの人生や想いを感じる番組。決して覗き見する訳ではなく、マイクを向けられて飾らずに自分のことをつぶやく人々の姿にほっとするような気持ちになるのは私だけだろうか。
NHKのサイトには番組が次のように紹介されている。
『人々が行き交う街角。そこに足をとめ、通りすがりの人に目を向けてみる。
カメラを据えて3日間、72時間。
同じ空の下、同じ時代に、たまたま行き合わせた私たち。
みんな、どんな事情を抱え、どこへ行くの?― ドキュメント72時間
想像をはるかに超える、多様で生き生きとした、人々の「いま」が見えてくる。』
テーマ曲の松崎ナオ「川べりの家」もいい。やはり歌詞のフレーズが心に沁みる。
これまでの放送で印象に残っている回は?
「上野アメ横・多国籍地下マーケット」
「名古屋 地下街・聖なる夜の忘れ物」
最近の放送は👉コチラ
この番組を見ていると良質な番組とは何なのだろうかという素朴な想いが湧く。
おしまい
人生が見える3日間 NHK「ドキュメント72時間」150回(東京新聞 2016年5月15日 朝刊)
何が視聴者を引きつけるのか。「うまくいかないことの方が多い世の中で、同じ市民が腐らず頑張っている姿が響くのでしょう」(同)。番組のゆるいテイストもゆったり気分で見られる週末の夜の時間に合っている。また、率直に感情をにじませるナレーションや、切なく心に染みるエンディング曲「川べりの家」が魅力を増幅するようだ。
(追記)京都の「私設図書館」という放送に心が引かれた!(2017年10月27日放送)
まだコメントはありません。