私は、毎週、スポーツ帰りに、はま寿司に寄る。行く理由は手頃な値段で美味しいお寿司が食べられるからだ。随分前にK寿司(MKではない)に2回程行ったことがある。値段は安いが、はっきり言って寿司とは呼べない代物のような気がした。ネタが薄く、よくシャリの横にネタが落ちていたりした。大体、30分も経たずに席を立ってしまったように記憶している。
現在は、改善されているのかもしれないが、その後行かなくなってしまったので現状は知らない。その当時はマスコミが、盛況を報じていたので、わざわざ行列待ちで食べに行ったのに騙されたという気持ちだった。だから安過ぎる回転寿司は懲りていた。
しかし、はま寿司は、値段の割においしいと思う。ランチなら1食1,000円前後という相場にも収まっている。無論、時々、事故で?ネタがシャリからこぼれて到着することはある。最近は、回転寿司では業界トップとなったスシローの人気が高い。私も何度か行ったが、いつも行列待ちでうんざりしてしまう。
行列を見て引き返してきたことも何度かある。しかし、そうやって行列待ちまでして食べたのに食べた寿司のことがどういうわけか私も家内も思い出せない。だから、それ程、美味しいと思わなかったのだと思う。しかし、行列待ちまでして食べる人が多いのだから多くの人に支持されているのだろうと思う。世間とのズレは、寿司に限らず、最近は多いような気がする。
はま寿司は、あのブラック企業として注目されているゼンショーのグループだ。以前、ニュースで従業員の過酷な深夜労働問題についての社長の見解を聞いた時は正直、あきれてしまった。その時、労働環境問題は早急に改善されるべきだと思ったことを覚えている。しかし、はま寿司のオペレーションについては、私にはそんなに悪くないように思う。ここで言うオペレーションとは、従業員の労働環境のことは除外しての話だ。私は、はま寿司の労働環境については何も知らない。
店で出される寿司や料理は、一定のクオリティが保たれているように思う。一度だけシャリに芯が残っていたことがあり、その旨伝えたらきちんと従業員の方が対応してくれた。そして、その後、出てきた寿司は、問題なかった。ミスがあったら、すぐ対応することが大切なように思う。一旦、顧客が悪感情を持ってしまうとそれを改善することは難しいように思う。まして回転寿司は他にいくらでもある。顧客は選択肢に困らないだろう。
一方、今後、少子化による労働不足が続くと考えられ、こうした業態の業務の効率化と労働環境の充実は必至だと思う。そのためには顧客が受け入れてくれる価格設定と利益の維持をどうやって実現するかが問われことになるだろう。
フェアメニューと贅沢握りメニュー
はま寿司の平日の税抜き価格は一皿90円だ。土日は100円だ。そして、通常の商品とは別に2週間単位のフェアメニュー(通常価格)と贅沢握りメニュー(基本、1貫150円)が用意されている。この2つのメニューは、旬の新鮮なネタが使われている。商品も満足のいくものだ。こうした価格体系はとてもいいと思う。
私は、いつも家内と二人で行くが、最初は、フェアメニューをチェックして気に入ったものを端末でオーダーする。そして、フェアメニューのネタを一通り食べた後に贅沢握りメニューを見て気にいったものがあると注文する。その後、通常メニューからお決まりのネタを注文するのがいつものパターンだ。無論、通常メニューから再度、フェアメニューや贅沢握りメニューに戻ることも多い。
こうした選択肢があることが、はま寿司に行く理由となっている。我々、高齢者予備軍は、量よりも美味しいものを少量食べたいという欲求が年と共に強くなってくる。少量の美味しいものを食べたいという欲求は若い女性にもあるのではないだろうか。
一方、育ち盛りの若い人は、量を食べたいという欲望とネタも肉系やマヨネーズを使ったメニューを好むのではないだろうか。通常メニューにはこうした欲求を満たすネタが豊富だ。そういう意味では、はま寿司は、いろいろな層の顧客を取り込めるメニューが用意されているように思う。
原価高騰対策として一律の値上げをすれば、一気に客離れが進む可能性のあるのがこうしたチェーン店の経営の難しさのように思う。フェアメニューや贅沢握りメニューが集客だけでなく、利益に貢献しているならいい戦略のように思う。
過去にノロウイルスの事故等も一部店舗では起きたようだが、店内の使っている食材の公開や従業員の真摯な対応は評価されるべきだと思う。店の入口には、品切れの商品の貼り紙がしてあり、店に入る前に品切れの料理が分かるように工夫されている。こうした告知は、顧客の期待を大切にしている証のように思う。
労働環境については、私には分からないが、もし改善するべきところがあるなら、経営者の方は検討して欲しいと思う。そして、一つ言えば、トイレをもう少し居心地の良い場所にしてもらえたらうれしい。また、通常メニューの細巻きをもう少し魅力のあるものにして欲しい。しかし、いつも感心するのは、エビの天ぷらの乗った寿司だ。いつ頼んでも揚げ立てだ。ただの一度も冷めていたことがない!何か、お店のアンケートにでも書くような内容になってしまったが、今のところ、毎週、通っているファンからのメッセージと思ってもらえたら。 おしまい
→復活「すき家」、業績急改善が止まらないワケ ゼンショー、絵に描いたようなV字回復を達成~国内では回転ずしチェーン「はま寿司」の出店が加速している。はま寿司は平日1皿90円、土日祝日100円の低価格と、ラーメンなどサイドメニューの充実を武器に支持を集めている。ゼンショーHDが持つ食材加工・配送網や物件情報が出店の後押しになっている。前期は59店を出店し、2016年4月末現在の店舗数は436店と、「スシロー」の430店(2016年5月現在)を抜き、店舗数では業界1位となった。今期も50店の出店を予定する。
→絶好調「はま寿司」が出店を加速できる秘密 店舗数は業界首位のスシローを超える勢い
→「回転寿司業界危機説」5つの根拠を検証する~「すき家」の親会社ゼンショーが2002年に始めたはま寿司がここ数年、急成長している。過去2年で約140店舗を出店し、現在では約400店舗とほぼスシローと肩を並べるところまできている。ゼンショーの発表するIR資料では2015年3月期では、はま寿司がほぼ売上の大半を占めるファストフードカテゴリーの売上高は1056億円まで増加した。
まだコメントはありません。