最近、小保方さんが一研究員となったことが報じられていた。小保方さんにとってはよかったのではないかと思う。研究者として落ち着いた環境で研究を続けて欲しいと思う。正直、理研を辞めることで責任を取る方が楽かもしれないと私は思ってしまう。きっと、研究という仕事が本当に好きなのだろう。
私は、テレビを通じてしか小保方さんのことは知らないが、会見を見ていて真摯な方のように感じた。比較するのが適当かどうか分からないが、どこかの女性国会議員より誠実だと思う。ただ、未熟ということはあったと思う。
しかし、そうした研究員としての未熟さよりも成果第一主義の組織の方にメスが入れられるべきだと思う。大学や理研が論文作成についてキチンとした管理・サポート体制を構築していれば、今回のような騒動自体が起きなかったのではないだろうか。
一発逆転的成果より小さな成果の積み上げを大切にする風土が日本の組織には欠けているように思う。企業内でも成果というよりも結果だけ見て人を評価しているところがあるように思う。
過程を飛ばして評価されると、まともな人なら喜びより違和感を感じることがあるのではないだろうか。成果を上げた人たちには、多くの場合、成果の蔭に彼らを支えた人や組織があるように思う。
逆に言えば、大きな失敗をした人たちにも彼らをサポートしていた人や組織があったはずである。無論、個人的な悪意や無作為で引き起こされた問題については、失敗した本人に大きな責任があると思う。しかし、今回の小保方さんの問題については、そうした悪意や無作為は、なかったのではないだろうか。だとすれば、小保方さんをサポートしていた人や組織には大きな責任があるように思う。単に個人のミスとして処理されるべきではないと思う。
小保方さんは、未熟だったのかもしれないが、きっと何かを持っていたから研究者として評価されていたのだと思う。小保方さんはまだ若い。これからこつこつと研究を積み上げて将来、いい成果を出して欲しいと思う。
マスコミは、外部からの圧力や世間から批判が少ない、もしくは利害関係のない報道対象には、なりふり構わぬ行き過ぎた取材や報道をするように思う。報道が事実でない場合も報道された個人は、社会的に大きな打撃や制裁を受ける。
報道の自由や表現の自由を主張するからには、当然、報道後の結果責任があるように思う。そうでないと弱い個人は、叩かれ損となり、行き過ぎた報道はなくならないように思う。報道に誤りがあれば、速やかに謝罪し、報道された個人の信頼回復のための努力がマスコミには求められると思う。
頑張れ!小保方さん!
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(追記)
小保方さんは、退職へ。ちょっと残念。誰にでも失敗はある。こんな歌詞もある!
太陽は昇り心をつつむでしょう
やがて闇はかならず明けてゆくから
希望のかけらを手のひらにあつめて
大きな喜びへと変えてゆこう
(追記2)
小保方氏が不正をしたという前提で書かれた記事を読み、マスコミの横暴さを感じた。本人は、不正を否定しおり、不正の証拠もないのに個人の博士課程時代に受け取った日本学術振興会からの生活費まで暴露して個人責任を追求している。「理研に与えたダメージと費やされた公金」という論理で検証に費やされた費用や研究者の労力についてもムダに税金が使われたと主張している。理研は被害者なのだろうか?もし、将来、冤罪だったことが判明したら、どう釈明するのだろうか。
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