ちょっとした情報を読み解くとそこから新しい視点が生まれる。記事に書かれたことを単に記憶してもあまり役立たないように思う。マスコミの情報が必ずしも正しいとは限らない。それどころか、意図的に書かれた記事も多い。記事の見出しが読者の関心を引くことを目的にした、見出しが内容を表していないものも多い。書かれた背景を考えることが大切なように思う。
マスコミが身近な事柄を取り上げているときに私は違和感を覚えることがある。報道内容より自分の方が知っていると感じるときは、記事の内容が浅いことに気づく。自分の知らない記事については、そういう視点を忘れないで記事を読む必要があるように思う。最近の報道記者は情報源から入手した発表資料を自分で咀嚼しないまま記事にしている場合がある。
しかし、そうしたことを理解した上で記事に書かれたことから自分なりに考えたり、調べたりすることは有用なように思う。書かれた情報について自ら分析すると新しい発想が生まれたりすると私は感じている。書かれたことをそのまま他人に情報として流す人は、一種のバーコードリーダーだ。残念ながら、企業や役所の管理職は、このタイプの人が多いように思う。リーダーとは読み取り機ではない。自分で考えて方向を部下に示す人だ。
疑問の芽を大きく伸ばして考えてみることが必要ではないかと思う。ふと本当にそうなのかと思ったら、自分で調べてみて欲しい。今まで見ていた風景と違う景色が見えてくる可能性がある。