ー母との会話ー
母「お前、怒っているのかい!」
伊々代「母さん、今日、都内の宝くじ売り場で宝くじを買ったんだけど、窓口のところに『次はあなたがカモ!』って出ていたの。ちょっと失礼でしょ。だからカモでないことを証明しようと思って宝くじを買ってみたの。」
母「それってお客の闘争心に火をつけて宝くじを売りつける手口だね。商売上手だね。商売人もいろいろ考えるもんだね。さすがだね。こういうのが差別化をはかるってやつね。最近の悪徳業者は、訪問販売でカモリスト使っているっていうから、正々堂々と窓口にカモを呼び込むっていうのはいいアイディアだね!」
伊々代「確かに宝くじをストレートに買いませんかというより効果がありそうね。そう考えると私って軽(カル)ガモかもしれないわね。うまく買わされたわ。」
母「でもさ、これでもし当たれば、いい買い物だったかもしれないよ。人間万事犀がお馬(「塞翁が馬」のこと?)になるって言うだろう。」
伊々代「犀がお馬になるってすごいね。犀を飼うのは難しいけど、馬だったら高く売れそうだしね。宝くじが万馬券になるかもしれないということね!何でも前向きに考えなさいってことか。昔の人はいいことを言うものね。」
次はあなたかも!