料理がどれもおいしい店!
焼肉慶山本店は、高くても高さが許せるおいしいお店だ。安くても不味ければ、不思議なもので損した気分になる。店の場所は、東武野田線の鎌ケ谷駅から歩いて15分位はかかる。私は、飲まないときは、車で行く。飲むときは、駅からタクシーを利用することが多い。徒歩の場合、歩道が狭く、車の往来も結構あるので家族連れで歩くのは厳しいと思う。
この店は、古く、フェースブックには創業は1984年と記載されている。値段は、もともと一般の焼肉店よりは昔から高かったと思う。その後、大きく値上がりしたのは、安売りの焼肉店が業績を伸ばしてからのように思う。
それまでは、いつ行っても行列待ちだった。だから、デフレで安売り店に客が流れ、値段を上げざるを得なかったのではないかと思う。値段で勝負するか、品質(鮮度)で勝負するかの選択の結果だったのではないかと私は思っている。私は、この選択を支持したい。米不足騒ぎのときにタイ米を使って一時的にご飯料理(スープご飯)の質が低下したことがあったが、その時期以外は、いつ行っても昔ながらの味が守られているように思う。
肉の鮮度はとてもよく、注文してから料理が出てくるのがとても早い。これは、客足が落ちたからではない。行列ができていた頃でも料理が出てくるのが遅いと感じた記憶はない。店員さんの感じもとてもいい。つかず離れずの程よいサービスだと思う。
だから、私は30年以上通っている。しかし、値段が高いのは事実なので昔に比べれば、足を運ぶ回数(年に数回)は減っている。私は、どちらかというと魚派だが、焼肉を食べたいと思ったときにここ以外思い浮かばない。
昔、麻布十番の高級焼肉店で人からご馳走になったことがあるが、そのとき慶山の方が素直においしいと思ったことを覚えている。私は、慶山のタン塩焼き、チャンジャ、冷麺、スープご飯(クッパ)がとりわけ好きだ。ときどき、昼下がりにランチがてらに行くときは、ほとんどテグタンクッパ(干し鱈の入ったとても辛くておいしいスープご飯)か、コムタンクッパ(牛テールのスープご飯)を注文することが多い。
夏場はスープの味が上品な冷麺がとてもおいしい。ここの冷麺は、私の中では、日本一のように思う。それから焼肉を食べるときは、必ずサンチュを一緒に注文する。焼肉に赤味噌のタレを付け、サンチュで包んで食べれば本当においしい。
そして、最もおいしいと思っているのが、チャンジャだ。毎回、2皿位注文し、お土産にさらに2、3人前買っていくことが多い。家では、チャンジャを暖かいご飯に乗せれて食べれば、他におかずはいらない。他店でチャンジャを注文するといつも後悔することになる。それくらいここのチャンジャはおいしい。
鎌ケ谷の慶山は、人にご馳走したいと思ったときに行く店だと思う。親しい友人や親戚が来たときに連れて行きたいおもてなしのお店だと思う。みんなで楽しく、ご馳走を食べたいときが慶山にはふさわしいように思う。あるいは、ランチでスープご飯を家族で食べに行くのもいいと思う。ああ、こんなおもてなしの店が我が街にもあったらもっと人を呼びたくなるだろう。
(追記)
最近、久々に土曜日の昼下がりにランチに訪れた。4月からメニューが変わったようだ。いつもは、スープご飯を注文するのだが、「土日限定ランチ」という専用メニューに惹かれて1,120円(税抜き)の「慶山焼肉セット」を頼んでみた。肉は柔らかなカルビとロースで、サラダ、キムチ、スープ、ライスが付いている。ライスは大盛りが無料でチョイスできる。どれもおいしく程よい量。
もう260円出すとライスがビビンバに変わる「極」があり、家内はこれを注文した。私は、その代わりにチャンジャを2人前お土産にしてもらった。なお、看板ランチのビビンバ定食が土日も600円で提供されている。宴会プランとして飲み放題コース(4名以上)の宣伝ポスターが壁に貼られていた。5,000円、7,000円、10,000円の3つのコースが用意されている。